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2009年6月24日 (水)

今日本が一番必要としているのは

 “人はよく祖国のために死ぬことは名誉あることだといいますが、祖国のために生きることの方がもっと大変なことだと思います。もし、誰かが死ぬことで、日本の国のためになるのでしたら、私は喜んでその一人になるでしょう。でも、今日本が一番必要としているのは、心からこの国に貢献したいと願っている人たちによる息の長い仕事なのです。”

 山川捨松という23歳になったばかりの女性が明治16年に書いたものです。説明を加えて――書かれざる文脈を補って――文意をもっと鮮明にできるとも思うのですが、駄弁はよして、もう一度最後の文だけ読みたいと思います。

 “今日本が一番必要としているのは、心からこの国に貢献したいと願っている人たちによる息の長い仕事なのです。”

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コメント

彼女は津田梅子等と、アメリカに留学した女性で、鹿鳴館の華。
幼い頃会津の悲劇を目の当たりにした。その彼女が戊辰戦争の宿敵薩摩の大山巌との結婚、数奇な運命の女性のように思いました。
23歳といえば、アメリカから帰国した直後、アメリカで自由で闊達な女性像を身につけ、帰国すると、祖国のためにと思っても、明治の女性の活躍の場は限られていた。
かぐらがわさんのお書きになった彼女の文は、そんな思いがこめられていたのでしょうか。
大山巌との結婚は彼女の心からこの国に貢献したいという、彼女の
選択肢のひとつだったような気がいたしました。

 さとさん、ご訪問ありがとうございます。私が不精にも書き落としたこの山川(大山)捨松の手紙文の背景を補ってくださって、とてもありがたく思います。
 津田塾という形に結実した津田梅子、大山捨松、石井筆子の生き方を――彼女らとかすかなふれあいがあった滝廉太郎のことも含めて――少しずつ追いかけています。
 またいろんなことを教えてください。

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